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ああーっ、あたしのアニメパターンが増えてる……さては5章執筆に行き詰まって、エッセイに逃げたな。
いえいえ、今回は感想文みたいですよ。
マント(ケープ)姿で不死身で貴族趣味ってヴァンパイアのご先祖様は、バイロン……をモデルにポリドリ(John Polidori)って人が書いた短編小説「吸血鬼」(The Vampire)のルスヴン卿って事になってます。平井呈一氏訳で25000字弱(49KB)
つまり、ポリドリさんが小説を書かなければ、あんたは存在さえしなかったと。
それどころか、架空世界に氾濫する、クール気取ったダーティーヒーロー系の黒衣キャラは、ほぼ全滅かと。
バーニーやドラキュラはもちろん、怪盗ルパンや怪人二十面相やブラックジャック……2007年度なら黒の契約者の黒《ヘイ》やルルーシュも。
い、偉大な小説家だねぇ。
ところが読んでみると色々ザンネンな小説で……いや、処女作独特の輝きはあるんですが
言葉遣いに凝るのもいいけど、せっかくマーサー夫人なんてキャラ出したんなら、彼女のセリフか視点でルスヴン卿とオーブレー(視点人物の美少年)の描写すれば読み易くなるのになぁ。とか、戦闘シーンはもうちょっと臨場感だそうよ。とか、突っ込みどころ満載なんです。
“初めて小説書きました。耽美でホラー系。ヘタだけど感想待ってます”って紹介文がついたウェブ小説、みたいな?
当たらずといえども、遠からず……
ダメじゃん。
でも、ポリドリの名前は200年経っても、こうして話題に上るんですよね。
なぜなら、彼は後世に残るストックキャラクターを発明して、しかもそのキャラが登場する作品を完結させ、それを発表したから。
いくら創作しても未完でほったらかしたバイロン卿より、その点では評価に値するかと。
文や構成がマズくても、独創的で魅力的なキャラクターを生み出し作品を書き上げれば歴史に名を残せるかもしれない……という夢を創作に携わるものに抱かせてくれる素晴らしい小説家、には違いありません。
つまり、アレフのモデルもルスヴン卿? えらく性格が違うよーな?
外見とか特徴はルスヴン卿。中身はオーブレー、だったハズが【一部にBL的表現を含みます】なんて注意書きせずに済むよう、色々改造したすえ別人に。
……世間知らずとか、惚れっぽいとか、遺跡探索が趣味ってあたりはまだ残ってるハズですが(って我ながらヤな属性だな……)。
あれ、ドラキュラ伯爵じゃないんだ?
あんなにバイタリティ溢れるオッサンじゃ、物語のコンセプトが……
ドラキュラ伯爵の、生活力旺盛で炊事洗濯から御者までソツなくこなす器用さとか、麦わら帽子が似合いそうってあたりは、ドルクに投影されてる気がしますけどね。
おや、私のモデルは魔神英雄伝ワタルのドン・ゴロで、ドラキュラとは全然関係ないって聞いておりますが。
あんたとヒゲおやじのモデルは分かった。んで、あたしのモデルは?
そ、それは……シャナとかゼロのルイズとか、主人公をトラブルに巻き込みまくるバトル少女……
? なに、聞こえない。
いやー、RPGによくいるタイプの、ものすごく王道のヒロインですよ。行動パターンもコンピューターRPGのプレイヤーキャラそのまんま……のハズ。
なんか引っかかる言い方だなぁ。まっいっか。
あ、作者が思い出したみたいですよ、ティアさんのモデル。
ファイズのヒロイン・園田真理……
ほおう、あたしのドコがプニプニほっぺだと?
いえ、私ではなく作者が……て。
まだ、続くの?
次は6章前『世界地図の設定変更とドイツの気象学者のカ・ン・ケ・イ』の予定だよん♪
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